歯周病の治療について

歯周病にならないためには、『セルフケア』と『プロフェッショナルケア』が大切です。
歯周病を悪化させる原因は歯垢だけでなく、喫煙や糖尿病など様々です。歯のケアだけではなく、生活習慣の見直しも大切になります。
セルフケアでは可能であれば毎食後、最低でも就寝前に1日1回5分以上ゆっくりと隅々まで歯磨きを行いましょう。歯垢を取り除くようにゆっくりと丁寧に歯磨きをすることが効果的です。

プロフェッショナルケアでは、歯科医院で歯周病の原因を取り除く歯周病治療を行います。
歯周病の検査をし、歯のおそうじ（クリーニング）として、歯垢・歯石を専用の機械で取り除きます。定期的なクリーニングで、歯周病の進行を抑止することが大切です。

 
●糖尿病と口腔内環境について●
歯周病と関係が深いとされる糖尿病は、お口の中の状態から異常がわかる場合もあります。
日々の診療の中でそういった異常を見落とさないように注意して、病気の疑いがある場合は検診を受けることをお伝えするようにしています。
口腔内から早期発見できる病気など、治療の中で患者さまのお口の状態の変化を見逃さないようにしていきたいと考えています。

●歯周病の予防について●
歯周病の予防には、毎日の丁寧な歯磨きも大切ですが、歯科医院で行うプロフェッショナルケアで、自分では取り切れない汚れを除去することも大切になります。
プロフェッショナルケアには、PMTCやスケーリングと呼ばれる治療方法があります。
PMTCは「Professional Mechanical Tooth Cleaning」の略で、歯石除去・歯面清掃のことをいいます。
歯に付着した汚れを機械を使用して落とし、研磨剤で表面をきれいに磨き、最後にフッ素を塗布して虫歯や歯周病の予防を行います。

スケーリングは、歯に付着しているプラークと歯石を除去することです。
歯石はそのままにしてしまうと歯周病が進行する原因になるため、スケーラーとよばれる手用の器具や、超音波スケーラーなどで丁寧に除去します。

●定期検診について●
お口の中の異常を早期発見したり、歯周病予防のためにも定期検診をおすすめしています。
口腔内のチェックを定期的に行い、いつまでもご自身の健康な歯で噛めるようにお口の状態を保っていきましょう。